cinema note*

観た映画のことをつらつらと。グザヴィエ・ドラン、フランソワ・オゾン、ペドロ・アルモドバルなどクィア映画に傾倒しています。

行定勲『リバーズ・エッジ』-生きる糧としての死体

f:id:mizuki0703:20180301153633p:plain

realsound.jp

私の青春時代の教祖的存在といえば、漫画家なら矢沢あい、小説家なら桜井亜美だった。だからどちらかというとキラキラした世界に傾倒していた私にとって、岡崎京子はクラスの中の不良のような異彩を放っていた。当時は近寄りがたかった岡崎京子の漫画を今読むと、なんだか私も大人になったんだなと思うし、私と同じように岡崎京子の作品を再読して、大人であることを改めて自覚した人はたくさんいるんだろうと想像する。


ところでここ最近は生活がなかなか苦しい。

どう苦しいかというと、このままの生活を続けていれば肉体的に死ぬし、この生活をやめれば経済的に死ぬし、どちらにせよ精神的に死ぬんだろうなと思う苦しさで、でもそんな時私はリバーズエッジを開いて、そして死体を見て、山田くんとそれからこずえと笑ってやろうと思う。ザマアミロって、どうせみんなゆくゆくは骨だ!って。


そういえば、ちょうど岡崎京子についての文章を読んでいた場所が、新宿のど真ん中にあるカフェで、若い女の子たちの甲高い話し声がBGMだった。その時、24年という月日を経て再び岡崎京子がこの映画化を通して少年少女たちを夢中にさせるかもしれないことに、私は心底ワクワクしたんだった。