cinema note*

観た映画のことをつらつらと。グザヴィエ・ドラン、フランソワ・オゾン、ペドロ・アルモドバルなどクィア映画に傾倒しています。

『デヴィッド・リンチ:アートライフ』−揺蕩う煙は神秘のヴェールでありつづける

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何がリンチただ一人の語りを可能にしたのか? 『デヴィッド・リンチ:アートライフ』を読み解く|Real Sound|リアルサウンド 映画部

1/27に公開された『デヴィッド・リンチ:アートライフ』の映画評をリアルサウンドに掲載しました。

私のリンチとの出逢いは大学時代でした。教授がゼミでリンチの『マルホランドドライブ』と『ロストハイウェイ』を流しはじめた時、まだ映画もそこまで深く学んでいなかったこともあって、世界のどこにも存在しないようなノワール的なイメージに呆気にとられたことを今でも鮮明に記憶しています。

最初はこの映画のどこがいいのだろう?と頭を悩ませましたが、ある日先生が言いました。

「寝ている時に見ている夢が現実なのか、起きている時の現実が夢を見ているだけなのか、わからない」と。その言葉を聞いたときに、何故教授がリンチに強く惹かれるのか、その理由を少し垣間見たような気がしました。だからリンチの映画を観るときはいつもその教授のことを思い出すのです。誰かと映画が結びついて存在してくれること。それがとても嬉しい。